前髪のことを書いていて思ったのですが、クセって、一生続けなきゃいけないものではないと思うんですよ。
クセがあるからこそ出来ることもありますけど(走る人は体のクセを整えてしまうといつもの走りができなくなるとか)、これを絶対に変えられないからと縛られなくてもいいと思うんです。
縛られることで広がる可能性というものもありますけど。
クセがあるのかもって気づいた瞬間に、わたしは反発したくなります。
利き手の概念が薄いせいもあると思うのですが、どっちでもいいじゃないかと思います。
例えば着物の帯で柄によって右巻き左巻きと使い分けているのですが、そして最近着ていないので多分次に着る時にはどの帯がどっち巻きか分からないですが、確か左巻きは強く引っ張り過ぎて曲がりやすい傾向があるので、ちょっと意識して真っすぐにちょうどよく巻く必要があったりはします。
これは自分で気づいたのではなく、大先生に教えて頂いたことなのですけど。
意識すれば調整できるんです。出かける前は慌ただしいので、前の日に確認をして、気合を入れて意識をすればきっとできます。
だから、なんとかすればいいんじゃないかなと思うんです。
両方の巻き方ができれば色々な帯を試せるし、どちらか片方に決めるのであれば厳選した帯に出会える。
すごくいい加減な人間のようですが、最近は随分緩くなってきましたが実務は結構細かいです。
以前していた仕事柄と、占星術的には10ハウスの乙女座に火星と土星がいるので、細かい事務をコツコツやるなんていうのも可能です。
あまり細かくするとどんどん突き詰めていくので、今はそこまでする必要も無いと思いますし、1ハウスに夢見がちな海王星がいますので、基本的には緩い人間なのかもしれません。お世話になっております。
動作に表れるクセというのは、まだ自覚がしやすいしその気になればいくらでも対処できます。
気づきにくいのは思い癖。考え方の癖です。
自分にある考え(想像)があったとして、それは自分の中では絶対的に正しいと思ってしまうじゃないですか。
わたしだけですか。
この現象の背景はコレである。の、コレは、いつもコレ。
大抵の考えがコレにつながる。
ほとんどのことをコレになるように判断を進めていく。
なんだろう、呪いか洗脳かってくらいに、考え方とか判断にはパターンがあるみたいです。
というか先ほどある1つのコレに気付いたのです。
無意識にコレを選ぶようなしっかりとした回路が出来上がっていて、いつのまにかコレ。
実は無意識に、常にコレに向かって全力疾走していた。
しつこいですね。
で、わたしには、「コレはその出来事の一面ではあるかもしれないけれど、コレだけじゃないんじゃないかな」と言ってくれる友人がいます。何度も何度も。今思い出せるのは2回なんですが、それまでも何度もあった気がする。
そしてこの度、コレに向かっていた思考の中に、その友人を登場させてみました。
「コレはその出来事の一面ではあるかもしれないけれど、コレだけじゃないんじゃないかな」
これはもう、革命だと思いました。
絶対にコレであったわたしの世界が、コレ以外も色々ある、になることでそこに温度がでるというか、この暑いのにあれですけど、温かい気持ちになりました。と同時に、それ(コレ)ばっかりに構っていられないとも思いました。
そして自分のこと、目の前のことに集中しようと改めて思いました。
コレになるときは、大抵目の前のことから逸れています。
コレがそれに降格した。
新卒で初めて入った会社で、事務の女の子が「こいつは妄想の中で生きてるからな」というようなことを言われていて、その人はほんわかのんびりしたように見える人で、ほんわかしたまま思い通りにしているのが表れていたからそんな風に言われたんだと思いますが、今思えばみんな妄想とか思い込みの中で生きているんですよね。
その妄想がたまたまメルヘンでほんわかしたものだったから目立ったけど、少なくとも私はコレを絶対的な判断基準として頭の中に常に置いていたし、そうなるように、コレに近づくように物事を判断していました。
自分の思い込みをどこまで暴けるか、ですね。
妄想とか思い込みのコレから抜け出すために、クセという縛りがあるとか無いとか。
クセをクセのまま放置するんじゃなく、広げるなり掘り下げるなり、煮るなり焼くなりなんとでもしていきたいと思います。
コレからの脱却にあと何年かかるのか。
意外に3か月位であっさりと終結しそうな気もします。
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